現在、あらゆる企業や自治体、そして個人がSDGs活動に注力し、様々な活動を積極的に取り組んでいますが、ワールドグループもしかり。今回ご紹介する「ワールド エコロモ キャンペーン」は、SDGsという言葉が一般的になる前の2009年にスタートしました。どんなキャンペーンなのか、あらためてご紹介します。
そもそも“エコロモ”って?
エコロモとは “エコロジー”と“衣(コロモ)”をかけ合わせたワールド独自の造語です。元々は2009年7月に、経済産業省および独立行政法人中小企業基盤整備機構が支援する『繊維製品リサイクルモデル事業』としてスタートした「FUKU-FUKU」プロジェクトに参加。そして『リユースやリサイクルを通じて衣料品の価値を最後まで無駄なく活かすこと』を目的とし、同年秋に独自に進化させ、スタートした社会貢献活動です。お客様の不用な衣料品をお引き取りし、その館のワールドグループの店舗(一部対象外)で使用できるOFFチケットを1点につき1枚進呈します。
お引き取りした衣料品の流れは?
①不要な衣料品を特設コーナーへ
クローゼットに眠った衣料品を、協賛していただいている百貨店やショッピングセンターの特設コーナーへお持ちいただきます。特筆すべきは、ワールドグループ以外の衣料品でもOKということ。多くのお客様にご利用いただいているのも納得です。
※百貨店開催とショッピングセンター開催では引き取り対象アイテムが一部異なります
②OFFチケットと交換
衣料品1点につき、1枚のOFFチケットと交換します(おひとり様最大9点まで)。百貨店は1,000円OFFチケットでお買い上げ金額が5,500円(税抜価格 5,000円)毎に1枚の利用が可能、そしてショッピングセンターは500円OFFチケットでお買い上げ金額が3,300円(税抜価格 3,000円)毎に1枚の利用が可能となっています。
③引き取った衣料品は再利用
お客様よりお引き取りした衣料品は、リサイクルパートナー(現在ご協力いただいているのは9社)に買い取っていただきます。そして、国内・国外で再利用されたり、再利用が困難なものは工業用のウエス(雑巾)へ加工して使用されるなど、あらゆる形で再生されます。
④収益金は、こども達の未来のために
リサイクルパートナーに引き取っていただいたことで得た収益は、必要としている複数のこども基金に寄付をしています。現在の寄付先は「東日本大震災ふくしまこども寄附金」、「東日本大震災みやぎこども育英募金」、「あしなが育英会」、「チャイルド・ケモ・サポート基金」の4団体、さらに「日本赤十字社」を通じて医療従事者にも寄付をしています。
これまでの実績は?
寄付額が、累計1億円突破!
2009年にスタートした「ワールド エコロモ キャンペーン」ですが、2020年度の収益をもって累計1億円を突破しました。2009年度と2010年度はすべての衣料品をバイオエタノールやRPFと呼ばれる再生固形燃料にリサイクルしていたため、実質2011年度からの累計額となります。
担当者の声
お客様のみならず、百貨店様やドレッサーの協力があってこそ
「このキャンペーンは、お客様のお持ち込みいただいた衣料品がなければ始まらない活動です。しかしながら、特設コーナーを設置してくださっている百貨店様やショッピングセンター様、さらには各店舗のドレッサーの協力がなければ、ここまで継続することはできません。ドレッサーの方々には、チケットをご利用してくださるお客様がご来店くださった際は必ず『ご寄付いただき、ありがとうございます』とお伝えいただくように、お願いをしています。チケットを活用した売り上げの拡大は重要な要素でありますが、それ以前にエコロモの意義をお客様や百貨店様、そしてドレッサーの方々にご理解いただくことが大事だと考えています。今後は地方の百貨店様などにもご協力いただけるよう尽力していきたいと思っています」
お客様から、参加や継続希望の声を数多くいただいています
「このワールド エコロモ キャンペーンでは、リサイクルパートナーの企業様にも大変ご協力をいただいております。通常回収した衣料品の買取方法は『重さ』なのですが、活動内容をご理解いただいた上で特別に『枚数』にしていただいてます。お客様の持ち込みいただく1点1点の衣料品をパートナー企業様が大切にお取り扱いしてくださっています。コロナ禍の影響もあり、昨年の春夏キャンペーンは開催が大幅縮小となりましたが、その際もお客様からは参加希望の問い合わせや今後の継続希望の声を数多くいただき、キャンペーンへの期待値の高さを改めて感じました。今後もより多くのお客様が参加できる内容に進化させていきたいと思っています」
ワールドグループでは、今後もエコロモをはじめとした取組みを推進してまいります。