デザイナーズブランドのユーズドセレクトショップ「ラグタグ」 ~二次流通のノウハウを活かしグローバル展開へ~
株式会社ワールド(本社:神戸市、代表取締役 社長執行役員:鈴木 信輝)は昨日、タイ王国(以下、「タイ」)の大手企業グループであるSAHA GROUP(タイ バンコク、Chairman(会長):BoonsithiChokwatana、以下「サハ・グループ」)と、同国における「RAGTAG(ラグタグ)」の事業展開を目的とした合弁会社を設立するための契約を締結しましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.合弁会社設立の背景と目的
今回出店する「ラグタグ」は、ワールドグループの(株)ティンパンアレイが展開する、デザイナーズブランドを中心にカジュアルからハイエンドブランド、バッグ、靴、アクセサリーの二次流通商品で構成するセレクトショップです。“憧れのブランドをリーズナブルな価格で”求められる品揃えに、昨今のSDGs視点も加わり、二次流通の価値が一層高まり、国内のお客様だけでなくインバウンド需要も拡大し好調に推移しています。
タイにおける「ラグタグ」の展開は、今年3月からおよそ2か月半、バンコク・セントラルワールドにてポップアップを出店し、タイにおける二次流通の可能性を得ることができました。
※ポップアップ(期間限定店舗)については次頁に画像と共に記載
合弁先であるサハ・グループは、1942年に設立されたタイ王国の財閥系企業グループで、化粧品、衣料品、食品、日用品など幅広い消費財の製造、物流、販売を行う、タイ国内最大規模の企業グループです。また国内外に300以上の関連会社を持ち、多くの日本の大手企業と業務提携や合弁会社を設立しています。
ワールドとサハ・グループは、2017年春に「World Saha Fashion Co., Ltd.(ワールド サハ ファッション)」を設立し、メンズブランド「タケオキクチ」の出店拡大を図りました。展開から7年を経て、現地で「タケオキクチ」の顧客づくりに成功し、出店をさらに拡大しています。今回新たに「ラグタグ」を展開することで、タイにおける二次流通市場とお客様のニーズを捉えると共に、今後の海外出店を見据え、成長著しいアセアン市場のファッションのハブであるタイにおいて、早期に事業基盤の確立を目指します。
2.現地会社概要
社 名 WORLD SAHA(THAILAND)CO., LTD.
本店所在地 530 Soi Sathupradit 58, Bangpongpang, Yannawa, Bangkok 10120, Thailand
設立 2024年12月
代表者 茂木 隼人
資本金 9,000万タイバーツ (うち株式会社ワールド出資比率49%)
事業内容 タイ国内における、リユース事業(RAGTAG事業)の展開
3.合弁契約の相手先の概要
名称 SAHA GROUP(サハグループ) http://www.sahagroup.com/
所在地 タイ王国 バンコク
代表者 Chairman(会長):Boonsithi Chokwatana (ブンヤシット・チョクワタナー)
事業内容 製造業、工業団地運営、物流、小売業など
設立 1942年
4.日程
合弁契約締結日 2024年12月10日
合弁会社設立日 2024年12月中(予定)
5.今後の見通し
設立予定の合弁会社は連結子会社となる予定です。なお、本件による当社の連結業績への影響は軽微を見込んでおりますが、中長期的に当社の業績および企業価値向上に資するものと考えております。今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。
6. 参考 「ラグタグ」について https://www.ragtag.jp/
「ラグタグ」は、リユース市場の成長とインバウンド需要の高まりを背景に、二桁成長を続けているユーズドセレクトショップです。1985年に東京・原宿で1号店をオープンし、現在は国内に23店舗を展開しています。年間70万点の商品の買い取り実績があり、買い取りをした商品は一括して管理され、真贋チェックやリペアを経て販売されています。また、店頭販売だけでなくオンラインでも商品を展開し、OMOを早期に実現している点も特徴です。品揃えにおいては、経験豊富なバイヤーにより高品質なユーズドアイテムが提供されており、安心して選ぶ楽しみを体験できることから、ファッション感度の高いお客様に支持され、二次流通市場で唯一無二の存在感を示しています。
7. 参考 今春タイで行ったポップアップについて
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001058.000002439.html
ポップアップの開催を経て、タイにおける売れ筋のブランドや価格帯、サイズを把握できたほか、「ラグタグ」が得意とする接客レベルは日本国内のニーズと相違がないことも確認しました。また、SNSやインスタライブでの反響が非常に高く、今後、国内同様にオンラインおよびOMOを強化した際の購買の広がりにも期待しています。さらに、地元のみならず、タイを訪れる観光客を対象とした販売も視野に入れています。店づくりの面では、二次流通のイメージを変えるスタイリッシュかつ開放的な空間が反響を呼びました。この店舗のデザインは、商業施設や高級ホテルの内装を手掛けるワールドグループの(株)アスプルンドが手掛けました。