「コオフクマスク」が「246st.MARKET」に出展・販売アパレルメーカー3社とともに障がいがある人が抱える悩み・課題を理解し、「マスク」をリデザイン

「コオフクマスク」が「246st.MARKET」に出展・販売
アパレルメーカー3社とともに障がいがある人が抱える悩み・課題を理解し、「マスク」をリデザイン

CO-FUKU masQ Quotidian concern / Question / Quest / Quality of life up


「246st.MARKET」会場でブースを囲む参加メンバー
コオフクの“C”でポーズ

任意団体コオフクは、10月14日(水)から18日(日)までの5日間、ワールド北青山ビル1階で開催するPOP-UP型イベント「246st.MARKET(ニイヨンロク ストリートマーケット)」に出展し、「CO-FUKU masQ/コオフクマスク」の成果発表を行います。

「コオフクマスク」は、コロナウイルスの影響でマスクが1年を通して必要である今、既製の「マスク」ではつけにくい、こうしたらもっとつけやすいといった悩みや課題を出し合い、新たな発想とアイデアで「マスク」を考える取組みです。アパレルメーカー3社が参加することで、各社の知恵を活かしながらアイデアを具現化し、製品化に繋げていきます。

これまで、(株)アダストリアと(株)ワールドは、8月1日(土)と22日(土)の2日間、障がいのある方だけでなく、性別や年齢を問わずに一般公募した参加者とワークショップを開催しました。(株)三陽商会は、社内に技術部を持つノウハウを活かし、社内ワークショップにて障がいのある方から困りごとを教えてもらい、技術部のチームが洋服の製作で培った知識を出し合いながら、7月から9月にかけてマスクの製作に取り組みました。

「246st.MARKET」では、製品化に向けたサンプルを展示するほか、一部商品を会場内で販売します。また秋以降もコミュニケーションスペースでの展示・販売や、オンラインを含む各社の販路で販売を行う予定です。

これまでのワークショップの様子


アダストリアを拠点に実施した
「コオフクマスク」本部の様子。
右)コオフク代表 西村 佳子氏。
プロのパタンナーと共に
困りごとを具体的な形に。
(ワールド北青山ビルにて)
障がいのある方から困りごとを
教えてもらいながらアイデアをまとめる。
(三陽商会本社にて)

『CO-FUKU masQ/コオフクマスク』の一例


「コオフクマスク」のワークショップは、チーム毎に分けて進められました。皆が集まり、理解し、自由に考えることで、まず「マスク」の既成概念を取り払い、様々な困りごとをクリアにするためのデザインを考え、さらにデザイナーや商品企画、技術部などアパレルメーカーのプロが入ることでカタチにしていきました。

今回の「246st.MARKET」で販売するマスクは表に★印を付けた3種で、「コオフクマスク」価格として、“あなたの1枚とコオフクの529”として、¥1,529(税込)で販売します。以降は★印以外のマスクやマスクケースもそれぞれの販路と価格で販売を予定しています。

〈コオフク〉
~スカーフのようなかぶるマスク~ 視覚障がいの悩みに
〈はぁとぴあ原宿 ※〉
~藍染めの生地で~ 片麻痺でも使え、そして大切に
マスクの上下・裏表がわかりにくく、嗅覚などの感覚を鈍らせない様、かぶるデザインで表裏をわかりやすくしたほか、下を閉じずに呼吸と感覚を補助。そして、外して首にかけた時にはまるでスカーフの様におしゃれに見える。

片手でつけることが困難であったり、ズレた時の調整や落としたり無くす心配を、伸縮性のある素材と紐でカバーしただけでなく、深みのある藍染めを使用し、価値あるデザインに仕上げた。

〈ワールド 「アンビルト タケオキクチ」〉
~パーツごとに異素材を~ 視覚障がいの悩みに
★「246st.MARKET」で販売
〈ワールド 「アンビルト タケオキクチ」〉
~アジャスターでずれにくい~ 脊髄損傷の悩みに
視覚障がいの方が困るマスクの上下・表裏の分かりにくさに対応するため、異素材の生地を組み合わせて仕上げたほか、肌触りの良さや、抗菌素材、通気性までつけ心地も合わせて考えた。

片手で着用できない悩みに、ゴムの紐にして、更にアジャスターを付けフィット感を高めた。また、生地を重ねて指でフィット感を調整できる様にも。抗菌素材を使い、通気性も高めながらスタイリッシュなデザインも両立。

〈アダスリア〉
~3種の多機能コオフクマスクケース~
マスクのある生活を便利に、楽しく
〈アダストリア〉
~息がしやすく、介助もしやすいマスク2種~
脊髄性筋委縮症でも息苦しくないマスクを
マスクを外した際や持ち歩く際に、使用前後で分けて収納できるほか、フックやショルダーなど介助で両手が使える工夫も。マスクを洗う生活スタイルに対応したケース兼洗濯ネットも加え、多機能かつデザイン性を両立した3種。

口鼻周辺に空間をもうけ、空気の抜け道をつくる立体構造で肺活量が弱く息苦しい悩みをカバー。着脱がし易く、マスクをつけたまま食事や吸引等が可能といった介助のし易さも実現しながら、日常使いできるシャープなデザインに。

〈三陽商会〉
~ワンハンドマスク~ 片麻痺でも安心なマスク
★「246st.MARKET」で販売
〈三陽商会〉
~猫ひげマスク~ 視覚障がいに対応
★「246st.MARKET」で販売
口を使ってマスクを顔に固定し、紐を耳にかけられる様裏側にタブをつけた。息苦しさや、タブが当たらない立体構造のほか、フィルターの張りを利用してマスクの保形性も上げている。落下防止としてマグネットストラップも採用。

生活の様々なシーンで“風や空気の流れ”を感じて行動をしているがマスクをすると遮られてしまう。マスクをしながらもまるで“猫のひげ”の様な役割ができるよう、頬の通気性を高めたマスクデザインを開発。

  • ※ はぁとぴあ原宿は一時支援、児童発達支援などを提供する、渋谷区の中核となる障害児者支援施設。生活介護事業では、芸術を中心とした障がい者アート活動への積極的参加を行っており、今回の「コオフクマスク」に参加をしています。

任意団体コオフクについて


https://co-fuku.com/

私らしく、あなたらしく、誰でもおしゃれを楽しめる社会を。

「CO-FUKU/コオフク」は「CO(共同、相互)服 」「考服」「幸福」の新しいことば。“私らしく。あなたらしく。誰でも、おしゃれを楽しめる社会”をめざし、2016年、趣旨に賛同したアパレル出身の有志で立ち上げた活動体。心にとっても、身体にとっても、着やすい衣服の提供や関連する啓発活動を行っています。

これまでの取組みについて


7月 コオフクと3社でキックオフ → ADASTRIA 8月1日(土)ワークショップ1回目「集まる」「理解する」「考える」 WORLD 8月22日(土)ワークショップ2回目「つくる」 SANYO 7月2日(木)ワークショップ1回目「集まる」「理解する」 7月~9月ワークショップ※期間中継続「考える」「つくる」 → 10月14日(水)~18日(日)「246st.MARKET」で成果発表 → 今秋以降随時展示・販売

「246st.MARKET」について


日程 2020年10月14日(水)~10月18日(日)の5日間
場所 ワールド北青山ビル (東京都港区北青山3-5-10)
時間 11:00~18:00 ※10/18(日)は17:00までとなります。

入場に際して 入場無料

  • ※ 新型コロナウイルス感染症対策として、入場の際に検温などの確認をさせて頂くほか、マスクの着用をお願いしております。

246st.MARKET

CO-FUKUEX. コオフクのカタチ店