人の喜びの近くで、
働いていたい。
NAKASHIMA KEITA
- PROFILE
- 学生時代にセレクトショップで販売アルバイトを経験。新卒入社後、研修期間を経てブランド事業に配属。MD(マーチャンダイザー)を経て現在は「INDIVI」の屋号長としてブランド事業を管掌する。
- ※MD(マーチャンダイザー)・・・商品の企画・開発や商品構成の決定、販売・サービスの計画立案や予算管理などを行う職種。

面白いかどうかは、
やってみてから。
「否定する前にまずやってみる」という性格が、仕事に活かされていると思います。
もともとは企画に携わりたくてワールドに入社したんですが、配属先はレディースのINDIVIでした。正直、当時は婦人服に興味がなくて・・・店頭に並ぶブラウスやスカートを見て尻込みしていた部分はあったんですが、いざやってみたら、売上規模が大きくて収益性も高いし、喜ぶお客さまも多い。あ、面白いな、と思ったんです。ビジネス的にも学べるところが多々あったので、気持ちを切り替えてしっかりやろう、と意気込んだのが、自分のキャリアのスタートでした。
元来与えられた仕事は一生懸命やる方ですが、それに加えて、どうせやるならしっかり稼ぎたいし活躍したい、という思いも強かったので、仕事の成果を人に伝えることも意識していました。小さな仕事でも記録に残して、振り返った内容をきちんと上司に報告する。そのうえで、自分が正しいと思ったこと、課題への改善策なども提言してみる。こうした積み重ねが、いま自分が屋号長として仕事をできている所以かなと思います。ストレートな性格故、若い頃はよく「生意気だ」と言われていましたが(笑)。

どうにもならないときにこそ、
静かに本質を見つめる。コロナ禍でのブランドビジネスのマネジメントは苦難の連続でした。
売上は大きく落ち込みましたし、コロナ禍では世間的にもリラックス・カジュアルといったムードが漂っていて、その対角線上にあるINDIVIは本当に苦労しました。
ちょうどブランドの責任者になったタイミングだったんですが、想定していない事態にほとんど何も手を付けられず・・・。今では記憶もあやふやなくらい、相次ぐ閉店と社員の感染対応にばかり追われていましたね。
災禍から1年が経った頃、わたしたちが始めたのは「INDIVIとはなにか?」をもう一度問い直すことでした。
こんな時期だからこそブランドの本質を大切にしようと、目先の状況にただ慌てるのではなく、ブランディング活動に専念することにしたんです。
当時注力し始めていたEC*においても、ブランドの基盤や戦略と、ECのそれとをきちんと一本化させ、販売チャネルに依らない軸を作っていきました。自分自身のマインドセットにも繋がる取り組みだったし、即時的な効果はなくても、この先必ず良い結果に繋がると思っています。まだ難局を脱したとは言えませんが、今は少し光が見えているような感じでしょうか。まだ坂はあれども、みんなで希望を持って登っています。
* EC・・・Electronic Commerceの略。日本語で「電子商取引」。インターネット上でモノやサービスを売買すること全般を指す。

ファッションの持つ力に、
魅了され続けています。仕事をしていて、人の幸せや喜びについて考えることがあります。
何に幸せを感じるかは人によって違うけど、やっぱり服によって、人が自然と笑顔になる瞬間があると思うんです。素敵な服を見つけたときの心の高まりとか、新しい靴を履いたときに何度も足もとを見ちゃう感じとか。そういう人間味が溢れる瞬間がすごく好きなので、これからも人の喜ぶ瞬間に携わっていたいです。
多角的に事業を展開しているワールドですが、そのなかのいちブランドとしても、新しいことにどんどん取り組んでいこうと思っています。INDIVIでいうと、新しいブランドの開発とか。自分たち自身がワクワクすることをやっていきたいですね。
ワールドは多事業・多業態ですが、軸はファッションにあるので、まずファッションが元気じゃないと。ブランドを巻き込んだ事業を軸に、全く新しい方向の事業展開にも挑戦して、相乗効果でグループ全体が活発になって、社外の方から見ても素敵な会社だなと思われる。そういうプラットフォームを築きたいですね。

