COLUMN

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ワールドは2022年6月に「2022 ワールド サステナビリティ プラン」を発表。このサステナビリティプランの内容を現役の大学生はどのように受け止めるのか。慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生さんたちとワールドの産学連携プロジェクトとして「もし大学生がワールドのESGレポートを作成したら」をテーマに、ワークショップを行いました。その様子をご紹介します。

登場するキャラクターおよび会話内容は完全フィクションです。

登場人物

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ナナ氏

大学生。まっすぐに育ってきた。なんでもまずはやってみる。
好きな言葉はいっしょけんめい。

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わるど夫

ナナ氏の同級生。知らないことを知らないと言わないのがポリシー。
鼻につく発言もにくめないキャラクター。

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前川

ワールドの人事担当。店舗運営からコンサルタントまで、
事業をまたいで渡り歩いてきたキャリアを持つ。

SDGsって、サマると
サステナビリティってこと?

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わるど夫

SDGsのアジェンダは・・・要はサステナビリティを守っていくという地球にコミットした活動にアサインするべきであって・・・

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ナナ氏

へえ、SDGsに興味あるんだ

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わるど夫

基本、アグリーですね

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ナナ氏

ねえ、SDGsってなんだかわかってるの?

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わるど夫

そうストレートにイシューをイニシアチブされると、額からアセットが

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ナナ氏

ん?

まあ、SDGsは社会課題を解決するために、2030年の達成を目指している世界共通のゴール

2015年に国連サミットで採択されて、“誰一人として取り残さない” をモットーに17の目標と、169のターゲットが掲げられていて、開発途上国だけでなく、先進国や地球全体に関わることを含んだ目標であり、国際社会を構成している私たち全員が取り組んで解決しようというもの

この “私たち全員” ってのがポイントだと思う

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わるど夫

うん、ちっちゃい「s」ってかっこいいよね

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ナナ氏

話きいてた?

SDGs = Sustainable Development Goalsの頭文字を取ったものであり、日本語では「持続可能な開発目標」と表される。最後に「s」をつけるのは目標が17個と複数あり、それらが1つのまとまりとなっているため。

サステナビリティプランって、
なに?

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わるど夫

モアベターなキャッチアップ方法ってないかなあ

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ナナ氏

そうだ、私のゼミとワールドが産学連携で行っているワークショップに参加しない?

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わるど夫

???

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ナナ氏

株式会社ワールドが2022年6月に発表した「2022 ワールド サステナビリティプラン」の内容を元にしたワークショップなんだけど・・・

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わるど夫

お!それ、グッドオポチュニティ!で、「サステナビリティプラン」ってなに?

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ナナ氏

・・・

ワールドグループのSDGs戦略をまとめたレポートで、環境負荷が問題視されているファッション産業において、ワールドグループの現在地を正しく把握、公開した上で、これまでの取り組みや、ヴィジョン、今後の目標がまとめられ・・・

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わるど夫

オールスタッフでPDCAまわそ!

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ナナ氏

最後まで聞いてよ

サステナビリティプランの詳細はこちらから。
2022 WORLD SUSTAINABILITY PLAN

ワールドの世界へ、
ヒーウィーゴー!

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ナナ氏

今回の取り組みについて教えてください

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前川

慶應義塾大学でESGと財務戦略について学んでいる学生のみなさんに、実際の企業の取り組みを深く理解する事例研究を通じて、学びを深めていただきたいと考え、当社の「サステナビリティプラン」を読み解きながら、「もし大学生がワールドグループのESGプランを作成したら」をテーマにしたワークショップです

このワークを通して、企業と各種ステークホルダーとの関係性だけでなく、それがどのように顧客体験向上、従業員満足度向上、そして企業価値の向上につながるのかを全体的に理解してもらいたいです

また、ファッション産業の専門ではない彼らだからこそ、わたしたちにはない視点があるかもしれません。大事なのは、考察し、レポートとしてまとめていくプロセス。「自分たちだったらどうするか」と自分ごととして取組むことに意義があると思っています

学生たちがどのようなESGプランを立てるのか、今からとても楽しみです

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わるど夫

いってみよ〜ヒーウィーゴー!

OVERVIEW

ワークショップは計2回に分けて開催。前半は髙橋啓介SDGs推進室長(役職はイベント当時のもの)によるサステナビリティプランの説明と学生からの質疑応答を行い、それぞれのチームに分かれて、ゼロからワールドのESGレポートを作成していただきました。
最終報告会では各チームのプレゼンテーションを鈴木信輝社長と髙橋SDGs推進室長が講評しました。

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複数の質問をする学生や、ワールドのビジネスに関して鋭い質問する学生など、みなさん積極的に質問をされていたのが印象的でした。
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未来のワールドの価値創造を見据えた多様な提案の数々

START

最終報告会は、鈴木社長からの「ESGはどの会社も現在進行形で答えを探している非常に大きなテーマ。今日は消費者としてもど真ん中の世代のみなさんのいろいろな考えを聞けるのが楽しみだし、刺激を受けたいと思っています」という期待の声からスタートしました。

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プレゼン直前、各チームとも入念に最終チェック。リラックスした表情のチームもあれば、緊張感のあるチームも。

PRESENTATION

数か月にわたって練ってきたプランの発表のとき。発表は全部で5チーム。プレゼンテーションは日本語か英語のいずれかを選択し、グローバルな雰囲気の中で様々な観点から提案が発表されました。

TEAM 1

サステナブルな活動がどのぐらい経済的価値を向上させるかを可視化し、その結果、株主のインセンティブにつなげたいという考えをプレゼンテーション。具体的な提案としては再利用可能な段ボールの利用や納品用ハンガーのリユースによるCO2削減率の数値化を公表し、株主のインセンティブにつなげていくというもの。提案に対し鈴木社長からは「やりたいと思うが、現実的には店舗での段ボールの置き場所等の問題や、削減だけではコストがアップすることもあり、取り組むためにはより具体的が求められる」など、今後に期待をこめながらも具体的なアドバイスがありました。

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TEAM 2

「サプライチェーンの上流から下流まで全体をカバーしていることがワールドグループの強み」として、紐づく取組みや評価をサステナビリティプランに盛り込んでいくことの必要性を提案。さらに、新たな提案としてお客様が手に取るタグを通じて、サステナブルな取り組みを直に伝える「ESGタグ」の導入がプレゼンテーションされました。提案に対して鈴木社長からは「良い取組みだと思うし当社でも検討しているが、紙でタグをつくること自体が環境負荷につながる可能性も否めないので何らか他の伝え方はないのか」というコメントがありました。

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TEAM 3

慶應大学湘南藤沢キャンパスにて112名の現役大学生にアンケートを実施。アンケートでESGに関する意識の程度を理解した上で、ESGレポートにおいてどの分野を重視するのかを抽出しました。「アパレル商品を購入する際に意識することは?」という問いに対して「企業・ブランドの社会的イメージ」を意識しているのは半数に迫る47%、また、ESGへの意識が低い人でも労働環境や多様性には関心が高いということがわかった上で、ESGレポート作成の重要ポイントとして「労働環境」「多様性」「環境への配慮」の3点をワールドグループ内の具体的な事例と共に記載することを提案しました。こちらについて、高橋さんは「学生にしかない視点を取り入れていてプレゼンテーションとして切り口・戦い方が上手い。さらに具体的な提案があれば、なお良いと思う」と期待を込めて評価しました。

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TEAM 4

「環境」「社会」「ガバナンス」それぞれにおいて、ワールドグループと競合他社(グルーバル企業含む)を比較。競合他社の知見を活かしてワールドグループができることは何かを抽出・提案しました。環境においては「ゴミの削減」、社会においては「女性の経営陣へのパイプライン」、ガバナンスにおいては「情報の透明性」に焦点」を当てました。当社のサステナビリティプランにおいてはどこを補完するべきかという問いに対して「環境についてはファッション業界は他業界に比べて遅れている印象なので、そこが改善点ではないか」という意見でした。

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TEAM 5

現在ワールドが取り組んでいる「国内生産」と「サプライチェーンのデジタル化」を活用した商品提供までのリードタイムの短縮に注目。これらをより強調し、さらに可能な限りローデーターも開示することを提案しました。また、79%のESG投資家が、競合他社とのESG実践レベルのベンチマークとして公式レーディングを利用していること(*MSCI-Investment-Insights-2021-Reportより)にも言及し、ESG戦略においての重要性を示しました。

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COMMENT

各チームのプレゼンテーション後に、鈴木社長と髙橋SDGs推進室長の講評です。

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鈴木社長のコメント
ストレートに活かせることもあり、とても参考になった。我々も一歩一歩ではあるが取組んでいきたい。また、学生のみなさんと直接お話をする場面も久しぶりでとてもいい刺激をもらった。これからも様々な学びを通じて有意義な学生生活を過ごしてほしい。
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高橋SDGs推進室長のコメント
ESGは手探りなところがあるが、投資家評価だけでなくワールド自体を好きになってほしいという想いから様々な施策をしていく必要を感じている。みなさんへのアドバイスとして、プレゼンをする時に大切なのは、何で勝負するかを定めること。どこに筋を通すのかを明確にして自分の仮説を伝えた上で実行提案をしていくことが大切だと思う。今回の取組みを通じて少しでもワールドを好きになってくれたらうれしい。これからもよろしくお願いします!

IMPRESSION

ご参加いただいた学生のみなさんの感想を、一部抜粋して紹介します。

実践的な学びになった。論文や本を読むだけでなく実際のCEO視点であったり、プランを作る立場になったときに、ステークホルダー全体にどういうインパクトを与えたいかという姿勢で取り組めたのが学びになった。

もともとアパレルに興味がありワールドでバイトしており、そのころに改善したほうがいいと感じていたことをベースに組み立てた。消費者目線で思っていたアパレル業界と環境への疑問を今回のワークショップを通じてCEO視点・企業視点で考えられたことが大きな学びだった。

ESGという正解がない課題に対して向かいながら、社会人であっても学生であっても、様々な人のことを考えながらプランを作れたことにワクワクを感じた。

最初にサステナビリティレポートを読んだときは半信半疑だったが、キックオフの9月に髙橋さんのプレゼンを聞いて熱意を感じて、火が付いた。今日まで調べてきたが、まだまだ分かっていない部分が大きい。個人的にも取り組みたいし、ワールドが好きになった。

プランを作る際、自分たちなりの視点はどこなのかということが難しかった。また、最終的に消費者が商品を購入してくれるのかということを目的にしたときのアプローチが難しいと感じた。

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慶應義塾⼤学 保⽥隆明ゼミのみなさん

答えのない課題、
答えを出すのは私たち

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前川

さて、ワークショップのご参加ありがとうございました

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ナナ氏

はあ、緊張した

どうでした?

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前川

学生ならではの意見やいいアイデアがたくさんありましたね

非財務情報の見える化はアグリーだし、ぜひやっていきたいですね

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わるど夫

でた、本物のアグリー…!

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ナナ氏

プランを作成するプロセスの中で、明確な解がないことに取り組むことがとても難しかったです

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前川

いい気付きですね!

答えがない課題に取組むこと、さらに導いた答えは時代によって常に変化していくこと、それでもその時々の最適解を自分たちで導き出し、提案し、実行していくことの難しさは社会人になってからも続きます

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わるど夫

正解を当てにいかなくていいんじゃないかな

ぼくたちが知りたいのは、まだ正解など宇宙にもない、地球との仲直りの仕方だったり、カーボンニュートラルの振り向かせ方だったりなんだから

すでに答えのあるものになんかに用などない、ぼくらだけの正解を探しにゆくんだ

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ナナ氏

・・・ラジカルね

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わるど夫

答えは、これからの人生

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ナナ氏

うん、今回のワークで考えたことは、私たちが4,5年後くらいに社会人になったとき、本当の意味でどんなインパクトがあったかわかるのかも!

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前川

そうですね!ぜひ、ワールドグループの今後の取り組みや変化に期待してください!

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