あなたの服を地球の福に、“FUKU-FUKUプロジェクト”始まる!
ワールド「フラクサス」が「無印良品」と、
『繊維製品リサイクル・モデル事業』に参画
株式会社ワールド(兵庫県神戸市/代表取締役社長 寺井秀藏)は、株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 金井政明)と共に、経済産業省および独立行政法人中小企業基盤整備機構が支援する『繊維製品リサイクル・モデル事業』に参画します。
本事業は日本環境設計株式会社が事務局となり、同社が所有する綿素材のケミカルリサイクル技術(特許出願済み)を中心とした、不要となった衣料品の100%リサイクル化を目指すもので、遅れていた繊維製品のリサイクルを大きく前進させる非常に意義のある実験です。
この事業を推進するため、両社では回収実験を“FUKU-FUKUプロジェクト”と名付け、ワールドにおいては8/1(土)~8/31(月)迄の1ヶ月、当社が展開するストア「FLAXUS/フラクサス」全7店舗で当社商品を対象に、不要となった衣料品の回収を行います。
【繊維リサイクルの現状】
- 衣料品等の繊維製品のリサイクルについては、特に、素材の複合度の高さや製品の多様性、進まない再生用途の拡大が大きな壁となり、その取組が自治体による行政回収など、一部に限定されています。
- 我が国においては、年間約210万トン強(※1)にのぼる繊維廃棄物が、そのまま焼却または埋立処分されており、特に、衣料品等のリサイクルが進んでいないこともあり、早急に何らかの対策を講じることが求められています。
- ※1 2004年に国内で繊維製品の製造に使用された繊維原料は114万トンで、うち15万トンが産業廃棄物として廃棄されている。一方、同年度の繊維製品の排出量は230万トンであるが、その内ウエスや反毛として再生利用されているのは10万トン、友人への譲渡やリサイクルショップ、中古衣料としての海外輸出等としてリユースされているのは23万トンに過ぎず、大半の197万トン(86%)が一般廃棄物(事業所からは産業廃棄物)として処理されている。
<出典:(独)中小企業基盤整備機構が実施した平成18年度の繊維製品リサイクルの現状調査>
【ケミカルリサイクル技術】
日本環境設計株式会社が所有する「酵素バイオエタノール製造技術」は、衣料品から綿繊維部分を分解し発酵させ、バイオエタノールを得る技術であり、綿繊維のケミカルリサイクルを可能にする新技術です。日本環境設計株式会社は、現在、この技術の商用化にむけて実証実験を実施しさらなる技術開発を推進しています。この技術により製造されたバイオエタノールは工業用エタノールや、石油に代わる燃料として使用されます。また、ナイロンやポリエステルといった化学繊維についても、東レ株式会社や帝人ファイバー株式会社が保有する技術によりリサイクルを推進します。本事業では、複合繊維からなる一般衣料のケミカルリサイクルについても検討課題とし、将来的には不要となった衣料品の100リサイクル化を目指します。
- ※ 現在、日本国内で廃棄されている綿約120万トンから生産可能なバイオエタノールは約85万キロリットル、削減できるCO2は年間約130万トン(CO2)に及びます。
【繊維製品リサイクル・モデル事業について】
本事業では日本環境設計株式会社が事務局となり、衣料品等の繊維製品に係るリサイクル技術の確立及び効率的な回収手法の検証を行うべくモデル事業を実施することで課題等を抽出・整理し、その結果を踏まえ、「回収」「再生」「再生製品の使用/販売」を含めた一貫した効率的な繊維製品リサイクルシステムの構築について提案します。株式会社ワールドおよび株式会社良品計画は、回収する仕組みを構築するグループとして、消費者への普及啓発と以下の課題の整理を行います。
- 消費者の繊維リサイクルに対する意識と行動の把握
- 消費者への普及啓発(プロモーション)
- 繊維リサイクルへの課題整理,
- ・小売店にとってのメリット、デメリットの確認
- ・繊維リサイクルにかかるコストの算出と今後の事業性評価
【「フラクサス」での回収について】
- 回収期間
- 2009年8月1日(土)~8月31日(月) 受付時間12:00~20:00
- 回収対象
- ワールドの全ブランドの衣料品,
- ※服飾雑貨(バッグ・靴等)、アクセサリー、下着、靴下等のレッグウエア除く
- 回収店舗
-
店舗名 出店先 フラクサス 川口 イオンモール川口キャラ 2F フラクサス 武蔵村山 イオンモールむさし村山ミュー 1・2F フラクサス 名古屋 モゾ ワンダーシティ 1F フラクサス 奈良 イオンモール橿原アルル 1F フラクサス 伊丹 イオンモール伊丹テラス 2F フラクサス 広島 イオンモール広島府中ソレイユ 2F フラクサス 福岡 イオンモール福岡ルクル 2F