素材の知識

Q化学繊維:ポリエステル

ポリエステルはもともと、麻や綿に似せて開発された、石油を原料とする合成繊維のひとつでした。製造技術の進化とともに、減量加工されたシルキーライクなポリエステル繊維が生産されるようになり、今日では、ハイテク技術を応用したマイクロファイバー(超極細繊維)のものが主流となっています。

Aポリエステルは、よりしなやかに進化しています。

ポリエステルの組織(レギュラー)


ポリエステル繊維断面

特性

  • 吸湿性が低く、すぐ乾き、水による収縮がない。
  • 弾力回復率が高く、シワや型くずれの心配がない。
  • 薬品に強く、カビや虫害を受けにくいため、保管が容易。
  • 熱可塑性※1により、プリーツの保持力が高い。
  • 静電気が起きやすい。

進化したポリエステル 1

PET繊維断面→加工後

アルカリ減量加工

ポリエステルをアルカリ処理すると加水分解※2し、繊維の表面が溶けて細くなり、よりしなやかになリます。婦人用ブラウス素材など、エレガントな商品にもっとも多く使われています。

進化したポリエステル 2

マイクロファイバー(超極細繊維)

各種のハイテク技術を駆使して作られる、柔軟性や光沢にすぐれた繊維。欧米やアジアの国々では、日本ほど細いものは作られておらず、こうした新合繊と呼ばれる繊維は日本の独壇場となっています。

  • ※ 日本:0.45~0.1デニール※3に対して欧米:1デニール
ポイント
※1 熱可塑性
糸や織物にある形を与え、熱を加えると、その形が固定される性質。プリーツセットなどに有効。
※2 加水分解
水が作用して起こる分解反応。
※3 デニール
糸の太さを表わす単位で、数値が小さいほど細い。