ホーム > 商品と素材の基礎知識 > 取り扱い方法 > 皮革製品のお手入れと保管方法

取り扱い方法

Q皮革製品のお手入れと保管方法

皮革製品が古くから作られ、今日でも日常的に愛用されているヨーロッパでは、皮革の特性が十分に理解され、着こなされています。 ダメージの大きなクリーニングにはなるべく出さず、こまめなお手入れをこころがけ、天然のよさを保つことが大切です。

A皮革は生きている!こまめなお手入れが、長く美しく保つコツです。

皮革製品のお手入れ方法

  表革(銀面)起毛品エナメル
ホコリ、
軽い汚れ
  • 着用ごとに布で拭く。
  • やわらかい布で、レザークリーナーを薄く均一に伸ばして落とす。
  • アニリン革は専用クリーナーで。
  • 着用ごとにスエードブラシ(固いナイロンブラシも可)でブラッシング。
  • スエード専用クリーナー(液状/消しゴム状)を使用する。
  • やわらかい布で拭く。
液状の汚れ
(しょうゆ、コーヒー等)
  • すみやかにティッシュペーパーやハンカチで吸い取ったあと、風通しのよい場所で陰干しする。(熱乾燥は厳禁)
  • 跡が残った場合は、レザークリーナーを。
  • 乾燥後硬化したときは、軽くもみほぐし皮革用乳化クリーナー類を均一に塗る。
  • 速やかにティッシュペーパーやハンカチで吸い取る。
  • 跡が残った場合は、スエード用クリーナーを。
  • 硬化したら、軽くもみほぐしスエードブラシで整える。
  • エナメル用のやわらかい布で拭き、クリーナーを均一に塗る。
水・雨に濡れたとき
  • 表革と同じように、水を吸い取り自然乾燥する。
  • 硬化したら、軽くもみほぐしスエードブラシで整える。
  • ティッシュペーパーやタオルで吸い取り、やわらかい布で拭き、自然乾燥させる。
  • 乾燥後、エナメル用クリームを塗る。
シワ
  • ハンガーに吊るすか、着用の体温で自然に消すのが最適。
  • 上記方法でもとれない場合は、低温であて布アイロン。
  • 表革と同様に、アイロンの後はブラッシングで整える。
 
カビ
  • 広げないように、軽く布で拭き取り、十分に乾燥させる。
  • 青カビ、黒カビは皮革の組織を破壊するため、修復は不可。
  • よくブラッシングしてカビを除き、十分に乾燥させる。
 
毛羽付着  
  • ブラッシングまたは、ロールブラシで軽く除去する。
 
その他    
  • エナメルは樹脂加工品で寒さを嫌う。表面が寒さで割れないように、冬季の雨や雪の日の使用は避ける。

お手入れ時の注意

  • ベンジンやシンナーは厳禁。
  • ひどい汚れやシミは落ちにくい(時間が経つとさらに落ちにくい)。無理をせずにクリーニング店に相談する。
  • 濡れタオルでのお手入れは厳禁。
  • アイロンは取り扱い絵表示に従い、スチームや霧吹きは厳禁。
  • クリームなどでのお手入れは、目立たないところで試してみる。

皮革製品の保管方法

収納前

汚れを除去し、自然乾燥で湿気をとり(カビ防止のため)、その後、保革クリームを塗りましょう。

防虫・防湿

防虫剤・防湿剤を入れて、保管しましょう。

型くずれ防止

肩や胸にやわらかい白紙を丸めて型を作る。服に合ったハンガー(肩幅の厚み)を選ぶ。カバーは、通気性のあるもの(不織布)、光を通しにくいもの(黒や茶)を選びましょう。

保管場所

洋服ダンス、衣装箱(1箱に1枚が目安)に保管する。ハンガーで吊るす場合は前後にゆとりを持たせる。湿気のない風通しのよい、光の当たらない場所に保管しましょう。

ポイント
保管時の注意点
  • 重ねると、色移りすることがある。
  • とくにスエード製品は日焼けしやすいので、光の当たらない場所に保管する。
  • ときどき取りだして、チェックする。
クリーニングの際には…

皮革は、繊維製品と異なった性質を持つため、クリーニングで変化が生じることがある。 クリーニング店に出すときも細心の注意が必要。

  • 上下・アンサンブル・ベルト等は一緒に出す。
  • 多少サイズが変化することがある。
  • 出す前より色が濃くなったり、薄くなったりすることがある。
  • 感触や光沢が変わることがある。
  • パーツごとの色差やシミ、動物の生体時のキズ跡が目立ってくることがある。