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取り扱い方法

Qお気に入りのジャケットがボコボコに波打っている!

A波打ちの原因は、「ハイグラルエキスパンション」と呼ばれるウールの伸縮性によるものです。

ハイグラルエキスパンション

羊毛繊維の水分吸収・発散にしたがって、毛織物が伸びたり縮んだりする現象。水分の影響を受けると、伸縮の逃げ場がなく、歪みとなって生地表面にあらわれてきます。これが、ジャケットなどの生地表面が波打ったり、ボコボコしたりする大きな要因となっています。この現象は、強撚タイプの薄手のウール製品に多く見られます。

水分の影響を受けたために糸が伸び、その分だけ織り組織上に歪みとなり、糸の波打が大きくなるためにシボとなります。

強撚ウールって?

1mの間に750回程度の撚りをかけた糸で織られた毛織物。これに対して「普通撚りウール」は、1mの間に570回程度の撚りがかけられた糸で織られています。

強撚ウールの特性

  • ドレープ性やシャリ感がある。
  • 薄手で清涼感に富む。

こうなったら、どうしたらいいの?

一度歪んでしまったもの、芯地が剥離してしまったものは、その程度により修正が困難な場合もある。比較的軽度であれば、クリーニング店で直せる場合もあるので、相談してみるとよいでしょう。
雨などの影響で、ハイグラルエキスパンション現象が引き起こされがち。濡れた場合は、すみやかにタオル等で水分を取り、ハンガーにかけて乾かしましょう。

ポイント
毛繊維の伸縮特性

羊毛製品は、湿度の高い環境下にあると、毛繊維の表面のスケール(ウロコ状の表皮)が開き、湿度 を吸収し、徐々に発散します。十分に湿気を吸収した毛繊維は伸長し、乾燥状態でもとに戻る特性がある。スチームをかけると、シワなどが取れ、形が整えられるのはこうした毛繊維の特性を利用したものです。